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一般皮膚科

当院の診療で
大切にしていること

皮膚科

- 皮膚病と上手につき合う、適切な外用方法を知ること -

皮膚に生じた病的変化が皮膚病であり、実にたくさんの種類があります。
原因は外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢によるものなど、様々です。
治療にあたっては、簡単に治るものもありますが、根気よくつき合っていく必要のある慢性疾患もあります。しかし、適切なスキンケアと軟膏などによる外用療法、内服療法などを行うことによって、より良い状態を保つことが可能です。すべての皮膚疾患に共通することですが、せっかく適切なお薬が出ているのに、皮膚の状態が改善しない患者様をよくお見掛けします。こういった患者様に、まず外用方法を実際に丁寧にご指導することで、見違えるように良くなることが少なくありません。
当院はこのように丁寧な診察を行い、皮膚病と上手につき合っていくお手伝いをいたします。

皮膚疾患の予防・治療

皮膚疾患の原因には、さまざまなものが挙げられますが、特に日常生活の過ごし方が大きな影響を与えています。脂ものや甘いものを食べ過ぎたり、睡眠不足やストレス過多な生活を送ったりしていると、皮膚トラブルを招きやすくなります。
バランスのとれた食生活をし、十分な睡眠をとり、適度な運動を心がけましょう。ストレスをため込まないように、上手に気分転換を図ることも大切です。また、紫外線を過剰に浴び過ぎることも皮膚にはダメージになりますから(光老化)、日傘や帽子を利用して、日焼け対策を行うことも肝心です。
こうした一見あたり前のような健康的な生活を送ることが、皮膚疾患の予防と治療につながるのです。

主な症状と代表的な
皮膚疾患

かゆみ

かゆみとは、掻かずにはいられなくなるような皮膚表面の不快症状を指します。
皮膚に起こる炎症などによってかゆみは生じますが、引っ掻いたりすれば、かゆみはさらに増幅します。また精神状態の与える影響も大きく、かゆみが気になり出したり、緊張したりすると、かゆみはさらに増すものです。
かゆみを起こす皮膚疾患は多岐にわたり、まずは、かゆみの原因を突き止めることが大切です。また掻けば掻くほどかゆみは悪化するものなので、できるだけ掻かずに、早めにご相談にいらしてください。

かぶれ(接触皮膚炎)

皮膚に直接触れたものが原因となって起こる炎症をかぶれ(接触皮膚炎)と言います。原因が明らかな場合は通常、「うるしかぶれ」「おむつかぶれ」など、原因物質の名前を頭につけて称されます。皮膚症状ですぐ原因がわかるかぶれもあれば、丁寧な問診と診察でやっと患者様の生活でのかぶれの原因が判明することもあります。当院では細かい問診と丁寧な診察で患者様の生活でかぶれの原因になっているものがないか診断してまいります。

湿疹

皮膚科を受診される患者様に非常に多く見られる疾患です。ブツブツや小さな水疱、赤みなどが混ざって現れ、かゆみも伴います。
原因として考えられるものには、乾燥肌、食べ物アレルギー、ダニ・ハウスダストなどの環境アレルギー、外からの物質の接触・刺激、薬疹などがあります。湿疹はかゆみを伴うことが多いため、ついつい掻いてしまいがちです。しかし、掻いて治ることはなく、むしろ、掻くことによって患部をかき壊してしまい、化膿や悪化を招き、患部が拡大してさらにかゆくなる、という悪循環に陥ることが少なくありません。かゆみや炎症を抑える薬を上手に使って、こうした悪循環を抑える必要があります。また、そもそも、乾燥肌などで肌を守る機能(バリア機能)が低下していることが多く、スキンケアも大事な治療になります。当院では湿疹の患者様には、適切なスキンケアを実際にご指導いたします。

じんましん

かゆみの強い、丸っぽい形をしたわずかに盛り上がったミミズ腫れが数分~24時間以内にできて消えていく皮膚疾患をじんましんと言い、4週間以内に治るものを急性じんましん、それ以上続くものを慢性じんましんと言います。
じんましんの原因は、日常生活でのストレス、食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染など様々です。検査としては一般血液検査、また特定のアレルギー物質に対する血中のIgE RAST値を測定したりしますが、慢性じんましんでは原因が特定できないこともございます。じんましんの治療には抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などを使います。症状の強いときは炎症を抑える静脈注射を併用することもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、繰り返す慢性の湿疹と皮膚の乾燥が特徴的な皮膚疾患です。かゆみが強いのですが、掻くとさらに悪化し、悪循環を招きますので、治療によってまずかゆみを抑える必要があります。アトピー性皮膚炎は喘息やアレルギー性鼻炎などアレルギー疾患のある人や家系に出やすい傾向があります。

アトピー性皮膚炎の2大原因は、生活環境因子、花粉、食物などへのアレルギーと皮膚を守る機能の低下(皮膚バリア機能の低下)です。どちらも大きな原因となっており、どちらの治療もとても大切です。
当院では、丁寧な皮膚症状の診察と検査などで、病気の重症度やアレルギーの程度をよく調べた上で、ステロイド剤、免疫抑制剤、保湿剤の外用や抗アレルギー剤の内服などを用います。診察時に塗り方を実践してお伝えし、適切な外用、生活指導を行うことで、症状の早い改善を目指します。

ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)

TARNAB

また、ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)を導入し、中波紫外線療法を行っております。中波紫外線療法は、特にステロイド外用療法のみではおさまらない頑固なかゆみに効果があります。

ニキビ

ニキビは身近な皮膚疾患ですが、顔にできることが多いため、気にする人も多いものです。大人のニキビは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。

ニキビの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、主に皮膚の常在菌であるニキビ菌が増殖していき、赤みや膿を伴い、炎症を悪化させます。そして一番患者様がお悩みになるのが、ニキビ痕です。ニキビとニキビ痕は混在していることがほとんどで、ニキビ痕を作らないためには、まず新しいニキビを出来なくすることがとても大事です。

治療にあたっては、ニキビの種類と重症度を判断し、外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル、抗生物質)、内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)を処方します。また意外と患者様がうまくできていないのがニキビのスキンケアです。適切なスキンケアをご指導することで治療薬の効果もより高まりますので、当院ではそのような診療を心がけております。 また当院ではニキビ・ニキビ痕の自費診療も充実しておりますので、ぜひお問い合わせください。

ニキビ・ニキビ痕の自費診療

たこ・うおのめ

たこやうおのめは、足の特定の場所に継続的に圧力がかかって発症します。
たこは皮膚の表面の角質が部分的に肥厚したもので、痛みはありません。うおのめは肥厚した部分にさらに圧がかかって硬くなり、芯をもっているため、歩くたびに刺激されて痛みが走ります。たこやうおのめは皮膚から自然に発生するものではありません。アンバランスな歩き方、足にあわない靴の着用、整形外科的な足の骨の変形など実は隠れた原因があることがほとんどです。当院では丁寧な診察で原因を考え、治療とあわせて原因への対応などもご指導をさせていただきます。

また、足の裏によくできるのが足底疣贅(そくていゆうぜい)という一種のいぼで、これをうおのめと勘違いすることがあります。しかし、これはウイルス性の腫瘍であり、知らずに削ってかえって広げてしまうこともありますので、この鑑別をきちんとつけるためにも、早めに当院にご相談ください。

いぼ(ウイルス性疣贅(ゆうぜい))

いぼは、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症する腫瘍で、主としてヒトからヒトへの直接的接触感染ですが、銭湯、温泉施設、プール、ジムなど公共施設でものを介した間接的接触によっても感染する機会もあります。また体質的なものや職業柄いつも手指が浸軟しやすい人、外傷など損傷を受けた微小な傷から疣贅の発症率が高いことが知られています。いじると自分の皮膚の上でどんどん増えていく傾向があります。

いぼができたからといって、自分で削って治そうとすると、かえってウイルスを撒き散らしてしまう可能性がありますので、いぼを見つけた際には、小さくて数が少ないうちに当院にご相談ください。
当院ではイボの治療として、液体窒素療法、内服療法、外用療法等を行います。また大きないぼの場合は、必要に応じてかたくなった角化部分を丁寧に削ります。

水虫

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)の一種が足の皮膚に入り込んで発症する疾患です。白癬菌の増えやすい夏に症状の悪化がよく見られるのが特徴で、足白癬は趾間型、小水疱型、角質増殖型に分類されます。白癬菌は股や体の各部に感染することがあります。また爪に感染すると爪白癬を発症します。

患者様は足に皮膚病ができると水虫を心配し、市販薬で早く治そうとされます。しかし市販薬には刺激の強い成分が含まれることもあり、かぶれてしまい受診される方もいらっしゃいます。また足に皮膚病ができたからと言って、実は必ずしも水虫とは限りません。当院ではその場で患者様の角質の一部を採取し顕微鏡で確認し、水虫とほかの疾患を丁寧に鑑別することを心がけております。足の皮がむけてきた、かゆいなどの症状が出た場合は早めに当院にご相談ください。
治療は病態に応じて、塗り薬や内服薬を使います。また爪白癬は内服薬で完治させることが出来ます。内科的疾患のため内服ができない患者様には、液体外用剤で加療いたします。爪白癬は昔より格段に治りやすい時代になっております。是非あきらめずに、当院へご相談ください。

ヘルペス

単純ヘルペスウイルスの感染で起き、顔にできる1型と外陰部や臀部などの下半身にできる2型ウイルスの2種類があり、初感染で口内や外陰部に発疹が生じた時は高熱と激痛が伴います。

ヘルペスの治療としては、抗ウイルス剤の内服と外用を行います。発疹の出る前にチクチクする感じなどの予兆の出ることが多く、その時点で内服を始めると治りが早まります。
しかし、単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に除去することはできません。寝不足、疲労、風邪などによって免疫力が下がると増殖し、再発しがちです。このような場合再発を繰り返す患者様もいらっしゃいます。当院ではヘルペスの再発を繰り返す患者様にあらかじめ内服薬を処方し、ご自分で発症時に内服を始めていただくPatient Initiated Therapy(PIT)による短期間投与も行っております。

脂漏性皮膚炎

脂腺の多いところに生じる湿疹で、頭部や顔、胸背部などにできやすいのが特徴です。新生児や乳児に多く見られますが、大きくなるにつれて自然にできなくなって来ます。
一方、問題なのは中高年の方の場合で、頭、顔、耳にフケがしつこく出て、かゆみもあり、とても憂うつなものです。

原因は、皮脂の成分の質的異常であり、皮膚の機能の老化が関係しています。また、皮膚常在真菌(マラセチア)の感染が関与することがあります。脂漏性皮膚炎の治療としては、患部をやさしく丁寧に石鹸で洗うのが基本で、その後にステロイド軟膏や、マラセチアに効く抗真菌剤を塗ります。

帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症するため、水痘を経験した人に起こります。
頭部から下肢までの間の片側の一定の神経支配領域に神経痛様の痛みを伴った小水疱が帯状に生じます。顔にできると顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがあります。
痛みに悩まされることが多く、ご高齢の方ほど帯状疱疹の皮膚症状が治った後でも帯状疱疹後神経痛として長い間痛みが残ってしまうことがあり、しかもこの痛みは治りにくく、それが問題です。
帯状疱疹は、いち早く皮膚科を受診してウイルスを抑える抗ウイルス剤の使用で早く治すことが大切で、これにより帯状疱疹後神経痛の発症する頻度を少なくすることが可能です。

巻き爪、陥入爪

巻き爪は爪が丸く曲がっている状態です。一方、陥入爪は爪の一部が皮膚と皮下組織に刺さって炎症を起こした状態です。巻き爪の一部が陥入爪になることもあります。

原因はアンバランスな歩き方、足にあわない靴の着用、深爪などと言われています。
当院では正しい爪切りの方法、また爪の皮膚への食い込みを改善させるテーピング方法などをご指導しております。また炎症を伴わない巻き爪の場合、巻き爪矯正治療「巻き爪マイスター」の取り扱いもございます。巻き爪矯正治療をご希望の患者様はぜひご相談ください。

円形脱毛症

自覚症状など無く、ある日突然、頭に丸い脱毛斑が生じる疾患です。時には頭全体の毛が抜けたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。

原因として心理的ストレス、自己免疫疾患などがありますが、アトピー性皮膚炎に伴って発症することもあります。また、治療しても再発を繰り返す患者様もいらっしゃいます。治療法は、ステロイドの外用、ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)、ステロイドの局注療法(皮膚、皮下脂肪層に注入します)などです。アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、アトピー性皮膚炎の治療もしっかりと行うことが大切です。

尋常性乾癬

銀白色の皮膚の粉を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出ます。乾癬の患者様の90%くらいが、この症状です(尋常性乾癬)。
大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を形成することもあります。できやすい部位は、慢性かつ機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿などです。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。痒みの程度は様々で、強いかゆみを伴う事もあります。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。稀に発疹が全身に及ぶこともあります(乾癬性紅皮症)。その他、喉が痛んだ後(扁桃炎)に雨滴状の小さな乾癬皮疹ができる滴状乾癬、重症の汎発性膿疱性乾癬があります。

当院では活性型ビタミンD3の外用、ステロイドの外用、活性型ビタミンD3・ステロイド混合剤の外用、ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)などの治療を行っております。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は膿が溜まった膿疱と呼ばれる発疹が、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)にたくさんできる疾患です。中年以降の方に多くみられます。
慢性的に経過し、周期的に症状がぶり返します。発疹は、最初は小さな水疱で、徐々に化膿していき、次第に黄色に変化します。その後かさぶたになり、角層が剥げ落ちます。しかしこれで治るわけではなく、再発し、慢性化をたどると、皮膚が赤黒くなり、角質も増殖して激しい痒みや、時に痛みを伴うこともあります。

原因として、外の環境と接する扁桃腺や歯、鼻などに細菌による慢性炎症があること、金属アレルギー、喫煙(患者様の約8割が喫煙者といわれていています)などが考えられています。
当院では、必要な場合、顕微鏡の検査で水虫との鑑別を行います。

当院では、活性型ビタミンD3の外用、ステロイドの外用、ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)などの治療を行なっています。

尋常性白斑

一般に皮膚の色は、表皮の中に含まれるメラニン顆粒の量に応じて変化します。このメラニン顆粒は皮膚の一番底にあるメラノサイトという細胞でつくられます。ところがこのメラノサイトが何らかの理由で壊されて機能が低下すると、メラニンの産生が極度に低下あるいは消失し、皮膚の色が部分的に白く抜けてしまいます。この状態が尋常性白斑という疾患です。

日本における尋常性白斑の患者様は人口の1~2%程度と言われます。20代の発症が多いとされますが、各年代に広くみられます。男女差は、ほとんどありません。
脱色素性母斑ほか、よく似た皮膚疾患がありますので、尋常性白斑なのかどうかをしっかり診断することが、治療の第一歩です。

当院ではステロイドの外用、ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)などの治療を行っております。

多汗症

多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と体の一部に汗が増える局所多汗症があります。
原発性局所多汗症は手のひら、足の裏やわきの下という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。

原因として、発汗を促す交感神経が人よりも興奮しやすいのではないかともいわれていますが、まだはっきりしたことはわかっておりません。

わきの下の原発性局所多汗症には保険適応のある外用剤があります。

ワキ汗の情報・サポートサイト ワキ汗治療ナビ

また、当院では、多汗症に対して、ボトックスの局所注射を行っております。

手足の多汗症に対して、当院でできる保険適応のある治療法は、現在のところありません。
自費診療になりますが、当院では、手足の多汗症へのボトックスの局所注射も行っております。

院長
加藤 陽子
診療内容
皮膚科
住所
〒133-0056
東京都江戸川区南小岩7丁目24-20 FIRSTA I 5F
TEL
03-3658-1234
アクセス
JR総武線「小岩駅」南口徒歩1分
休診日:木曜・日曜・祝日
9:00~13:00
診療時間 日祝
9:00~12:30
14:00~17:30
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