ターゲット型ナローバンド
UVB療法（TARNAB）

特徴・効果

紫外線療法には、病変を引き起こす細胞を壊死させたり、病変部の異常な免疫を抑える細胞を誘導したり、病変部で産生されて炎症を引き起こすサイトカインの産生を抑制する働きが知られています。
TARNABはその紫外線のうち、312±1㎚の波長のナローバンドUVBを高出力で近接照射できる特徴があります。小型で軽量なため、照射できる部位にほとんど制限がありません。またターゲット型で、病変のみへの照射が可能なため、周囲の非病変皮膚への照射がほとんど無いのが特徴です。
ターゲット型の紫外線治療器として、308㎚のエキシマライトも知られていますが、TARNABはエキシマライトのような照射後の紅斑や色素沈着がほとんどないのも特徴です。

TARNABはその特性から、アトピー性皮膚炎の難治性のかゆみを伴う病変、頭皮や爪など薬を外用しにくい部分の乾癬、掌蹠膿疱症の出来始めの膿疱や慢性化してかたくなった病変、ステロイド外用療法抵抗性の病勢の強い円形脱毛症、顔や首などの目につきやすい部分の尋常性白斑などにも効果を認めます。

疾患によって具体的な照射時間や、照射回数も変わってきます。詳しくは診察時に説明いたします。